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八幡平 葛根田川~明通沢下降

日時: 9月18日~20日
参加者: 5人
コースタイム
18日 晴れ
滝ノ上温泉(8:35)~入渓点(9:15~9:30)~明通沢出合(10:05)~お函(11:00~13:00)~大石沢出合(13:30)~中ノ又沢出合(14:00)~滝ノ又沢出合のテンバ(15:20)
19日 雨
テンバ(8:00)~二俣(9:20)~八瀬森山荘(11:15)~明通沢下降~テンバ(17:05)
20日 曇り時々晴れ
テンバ(7:20)~林道の橋の下(8:30)~葛根田川(10:20)~滝ノ上温泉(11:45)

18日
女性陣が長い間憧れていた葛根田川に、2泊3日のゆったり日程で行くことにした。 18日早朝に、岩手に単身赴任しているMさん宅へ集合し、Kさんの車で滝ノ上温泉に向かう。

滝ノ上温泉の駐車場で身支度を整えて8時35分に出発する。 葛根田川は大きくて文字通り川そのものである。右に左に渡渉を繰り返しながら遡行する。 30分ほど行くと、下降路となる明通沢に出合う。

しばらく行くと、前を歩いていた4人パーテイーと別の2人パーテイーが一緒に下降してくる。不思議に思い理由を聞くと、上流で登山者1人が意識不明状態にあり、救助を求めて降りるということである。我々は、詳細が分からないので、とりあえずはこのまま遡行することにする。

水の色が様々に変化する流れの中を快適に遡行する。一箇所ゴルジュ状のところがあったが、それ以外は特に問題なく、お函と呼ばれるゴルジュの入り口まで来た。

先行の数パーティーが左岸の高台に見えたので、ここが遭難現場ということが分かった。我々もここで待機することにした。あとから来た仙台のパーティーも事情を聞いて待機した。その後、二時間ほど経ってから救助ヘリが来て、遭難者と仲間を吊り上げて去っていった。

仙台のパーティーに続いて我々も出発する。お函は綺麗なゴルジュであつた。暫く進むと二段の大滝に出た。ここは、左岸を高まいた。

仙台のパーティーが釣り竿を出している横を通って先を急いだ。アクシデントがあった割には、テンバ予定地の滝ノ又沢出合には程よい時刻に到着できた。

他の4名がテントの設営や焚き火の準備に汗を流しているのを横目に見て、私は釣り竿を持って上流に向かう。数匹吊り上げたところで釣りを切り上げてテンバに戻る。獲物は、塩焼きと刺身になった。不幸な出来事があったが、焚き火を囲むとやはり楽しい。至福の宴会は夜遅くまで続いた。

19日
雨の中、遅い時刻に出発する。途中で釣りタイムを取ったが魚信はなかった。その後に出てきた大きな滝は左から巻いた。

3時間ほど登ると湿原に飛び出た。気分の良いところである。ここから山荘はすぐのところであった。山荘では、地元のガイドさんらと歓談したりして暫く休んだ。

明通沢の下降点までは夏道を行くが、意外と長く時間がかかった。下降点と思われるところから北東を意識して降り始める。最初は藪がうるさかったが、藪が切れて池糖に出た。そこから枝沢を下降する。しばらくは藪っぽかったが、それも次第に気にならなくなった。

懸垂で降りなければならない滝が結構多く、工程がはかどらない。テントを張りたい時刻になってもなかなか適地が見つからない。5時頃になってやっと快適な場所が見つかりホットする。

雨が降っていたが、ブルーシートの下でMさんとKさんががんばったおかげで、暖かい焚き火を囲むことができた。感謝である。

20日
今日の朝も天候は曇りがちである。最終日なので事故のないように気を引き締めて歩きだす。

途中で、二回懸垂があったが、それ以外は問題となるところもない。ブナの綺麗な中を淡々と降りていく。3時間ほど下ると、見覚えのある大きな流れが見えてきた。葛根田川である。

今回は痛ましい事故に遭遇してしまった。綺麗な沢の思い出と事故現場の場面が重なり、複雑な思いを抱きながら駐車場に急いだ。


ゆったりした流れの葛根田川


お函


一跨ぎ


うれしそう


源頭の一こま


明通沢の下降
信州の山遊び