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奥飛騨 沢上谷

日時: 6月13日
参加者: 2人
奥飛騨の沢上谷は、素晴らしいナメの沢として有名です。以前から行きたいと思っていたのですが、念願かなって遡行して来ました。

県道の橋から入渓するとゴーロ歩きが有り、五郎七郎滝がある支沢が左から合わさります。滝見物に寄って見ると、優美な滝が目の前に現れました。自然の造詣の妙とも言うべきでしょうか、全長は70mだそうですが、糸を引いたような滝は女性的です。

しばらく見物して出合まで戻り、遡行を続けると左から岩洞滝を有する支沢が合流。これまた見物に寄ってみました。今度は男性的とも言えるでしょうか、辺りを岸壁に囲まれた25m滝が、空に飛沫を飛ばして落ちています。何とも見事だと感じ入ります。

本流に戻ると6人パーティがやって来ました。「凄い滝でしたよ」と思わず声に出てしまいました。彼らも休憩後に見物に行くようでした。

さて、今度は本流の大滝が待っています。ワクワクして近づき「オー!」と歓声を上げました。これほど見事な滝を見たことはありません。蓑谷大滝は、30mの落差を流れ落ちる、大迫力のスラブの大滝でした。言葉も無く見上げます。「これは登れないな~」Hが滝下でつぶやきます。

この滝は、右の草付きスラブを高巻くのですが、入渓者が多いので、しっかりとした踏み跡が付いていました。登りきった所には、岸壁に沿って立派なそま道があり、急なルンゼを木に摑まりながら下降して、本流に戻りました。

此処からは嬉しいナメが続きます。両門の滝になった二俣を過ぎると、舗装道路の様なナメが続き、顔がゆるみっぱなしです。

下流部のナメも広くて良かったけれど、上流部のナメの心地良い事。ガイドブックに桃源郷とありましたが、正しくそれでした。1kmはあるそうですが、直ぐに終わったように感じました。

もっと歩きたいと心を残し、ヒタヒタとナメを歩いて終了点の橋に到着。念願だった沢遡行は終わりましたが、季節を変えて又訪れてみたい沢です。

コースタイム
入渓7:25~五郎七郎滝8:00~岩洞滝9:15~蓑谷大滝10:05~高巻き終了10:40~二俣11:20~終了点11:25


五郎七郎滝70m


岩洞滝25m


蓑谷大滝30m


舗装道路のようなナメ
信州の山遊び