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北八ヶ岳

日時: 6月23日~24日
参加者: 2人
コースタイム
23日 雨

麦草峠(8:50)~出逢いの辻(9:50)~東屋(10:18~10:25)~山頂駅(11:05~11:10)~北横岳(12:15)~縞枯山荘(13:18)~縞枯山(13:50)~茶臼山(14:33)~麦草峠(15:30)
24日 曇り
麦草峠(6:45)~白駒池(7:35~7:45)~ニュウ(8:50~9:00)~中山(10:00~10:05)~高見石小屋(10:55~11:00)~丸山(11:20)~麦草峠(12:10)

梅雨時の山登りに求められるものは何だろうか。しっとりと濡れた雨の森の美しさ。人の少ない静かな森の中を歩く時、鳥の囀りだけが響く。幻想的な霧が掛かれば申し分はない。可憐な花畑も欲しいところ。ハードではないけれど、変化も欲しい山登り。そんな欲張りな要望に応えてくれるのが、北八ヶ岳ではないだろうか。

麦草峠に車を置き、北横岳に登る。小雨の中、五辻を経てロープウエイの山頂駅へ向かう。途中の木道歩きは滑らないように神経を使う。ガスで10m程の視界に駅がぼんやりと見えてきた。中のベンチで休憩を取っていると、売店の店員が戻ってきた。登山者がいそうもない天気である。我々の姿が珍しいのか、見られている視線を感じる。

駅を後に、散策路を北横岳に向かう。坪庭にはコイワカガミが群生していた。ミネズオウも、絨毯のように広がっている。風で揺れる花を、夢中になって写真に納める。 北横岳ヒュッテは閉まっていた。まず山頂に登ってから、帰りにゆっくりとヒュッテのベンチで休憩を取ることにする。

山頂には強い風が吹いていた。南峰から北峰へ向かう。北横岳に南峰と北峰があることを私は初めて知った。登山道の石には無数のアイゼンの痕が付いている。冬季も人気のエリアなのだ。

木道を歩き縞枯山荘へ向かう。青い屋根がガスの中に見え隠れする。冬季、中で暖かいコーヒーで身体を温めたことがある。ちょっと寄りたかったが、残念ながら閉まっていた。縞枯山へは急な登りとなる。息を弾ませて山頂へ着き、茶臼山を経て、麦草峠に戻る。

茶臼山の先、開けた場所がある。数年前の冬季、高見石から天狗を目指そうとして荒天で撤退したことがあるが、吹雪いていて視界が得られず、下山路を見出すのに苦労した場所だ。吹雪でトレースは消えていた。展望の良い所はえてして荒天となると、迷い易い場所に変わるという事を教えられた。今回、それを確かめるという目的もあった。しっかりと胸に叩き込み目的を果す。

麦草峠の駐車場でテントを張る。トイレもあり最高のテント場だと思ったが、風の通り道だったようだ。テントが浮きあがりそうになる。夜中、滝の横をテンバにしたような轟音が響く。テントも風に煽られ、Hは眠れなかったようだ。

次の日は、白駒池からニュウを目指す。今日も雨具を着込んでの出発。風はあるが雨は降っていない。白駒池は、思っていた以上に大きいと感じた。湖面が盛り上がって見える。ダケカンバの梢越しに、ガスに煙る池を写真に納める。池の先に小さな湿原があった。樹林の中、鳥の声を聴きながらの登りは気持ちが良い。

だんだん風の音が頭上に響き、稜線が近くなる。やはり稜線には強風が吹いているのだ。少し身構えて「ニュウ」の山頂へ向かう。小さい岩峰の先が山頂であった。体が吹き飛ばされそうになり、岩にしがみ付いて写真を撮る。

中山へは途中、細尾根を辿る。イワカガミの群生があり歓声を上げる。斜面一面に紅の花が揺れていた。中山で休憩を取り高見石に下る。小屋の前で休憩。丸山の登りは僅かである。山頂には小さな祠があった。冬季は雪に埋もれていたのだろう気が着かなかった。後は、淡々と下り麦草峠に着く。

泥んこの登山道は歩き難かった。濡れた木道は滑らないように気を使う。ゴロゴロと大きな石に埋め尽くされた登山道も神経を使ったが、濡れた木の根にはもっと神経を使った。コースタイムも長くは無い。しかし、予想以上に歩きでのあるコースであった。森や苔の緑も映えて美しいと思った。やはり、梅雨時に歩いて正解だったと思う。

おとぎり苑地


木道を駅へ


鮮やかなコイワカガミ


北横岳山頂


縞枯山荘へ


白駒池


ニュウ山頂へ向かう


お疲れ様~
信州の山遊び